新卒 仕事辞めたい

新卒で入社したけど仕事を辞めたいあなたへ転職コンサルタントからのアドバイス

大学生の時に一生懸命に就職活動をして新卒で入社し仕事をしているけど、仕事を辞めたいと悩んでいるあなたは、いま毎日がつらく憂鬱な状況だと思います。

「新卒で入社したけど、会社を辞めたくてたまらない…」
「新卒で入社して数年で会社を辞めていいのだろうか…」
「新卒で仕事を辞めて、転職先が見つかるのだろうか…」

こんなことを毎日考えていませんか?

新卒入社3年で仕事を辞めて転職し、いま転職エージェントとして仕事をしている私が、毎日悩んでいるあなたへ私の過去の経験と現在転職コンサルタントとしての経験を織り交ぜて紹介していきます。

この記事は、過去の自分と新卒で仕事を辞めたいあなたに今後どうしていくべきかの参考になるようまとめました

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新卒で仕事をやめたい人の割合とその理由は?

「初めての勤務先」の継続勤務期間の状況

新卒でせっかく入社した仕事を辞めたいと思い、実際に辞めるまでの期間はどのくらいいるのでしょうか?

以下に、厚生労働省の平成29年度調査の結果を紹介します。

上記のまとめから初職の継続状況についてみると、全体では、「現在も継続して勤務している」人が41.4%で最も多く、次いで、「1年以上3年未満で離職した」人が17.6%、「3か月以上1年未満で離職した」い人が16.3%、「1か月以上3か月未満で離職した」人が8.7%だったことがわかります。

「初めての正社員勤務先」を離職した理由

では次に、新卒でせっかく正社員で入社したにもかかわらず、仕事を辞めた理由はなんでしょうか?

以下に、独立行政法人労働政策研究・研修機構が男女別で「初めての正社員勤務先で新卒3年以内の離職者」に限った離職理由を表にまとめたものを紹介します。

上記の表を見ると、「出産・育児のため」という離職理由は男女別で大きく割合が違っているものの、その他はおおむね割合が近いと言えます。

全体の1位は、「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」となっています。

日頃わたしが転職相談を受けていて感じることは、実際に新卒で仕事を辞める人の退職理由は、上記の理由が複数合わさって総合的に見て離職となることが多いように思えます。

では、次にもう少し詳しく業種別に離職理由を見てみましょう。あなたの業界はどうでしょうか?

【業界別】主要9業界の離職理由 TOP5

業界別で新卒3年までに仕事を辞めた割合を、まとめたデータ(Vorkers(現):OpenWork)を紹介します。

ここからは、各業界の労働環境の特徴が少し見えてきます。

新卒で仕事を辞めることのリスクを解説

新卒1年以内で仕事を辞めた人の1年後の正社員での勤務率

上記は、独立行政法人労働政策研究・研修機構がまとめた、新卒3年以内に仕事を辞めた人が「初めての正社員での勤続期間」別に、離職後1年後の勤務率等をまとめたものです。

ご覧いただくと、男性で最初の仕事の勤務期間が1年以内の人が仕事を辞めた後の1年後に正社員で勤務している人の割合は54.5%、同じく2~3年継続勤務していた人は67.1%となっています。

同じく女性は、1年以内の人が仕事を辞めた後の1年後に正社員で勤務している人の割合は23.8%、2~3年継続勤務していた人は27.3%となっています。

このデータを見ると、新卒で初めて働いた会社での勤務期間が短いほど次に正社員で仕事に就ける確率が下がってくることがわかります。

特に女性は、正社員で転職している割合は30%にも満たないことがわかります。

このことから、新卒で仕事を辞めると、次に正社員で働くことができる割合が低いというリスクがある事がわかります。

新卒でも仕事を辞めるかどうかの判断基準

ここまでで新卒で仕事を辞めた時のリスクは理解しました。

ただそれでも世の中には、新卒で仕事を辞めたい人がいます。
そこでこの記事では、仕事を『辞めた方が良い人』・『辞めても良い人』・『まだ辞めない方が良い人』を分類して解説していきます。

こんな人は、新卒でも仕事を辞めた方が良い

新卒の早期退職はリスクがあるとは言え、それでも仕事を辞めた方が良い人もいます。
それは今の仕事が原因で「体調を崩してしまう環境にある人」です。

過度な残業や休日出勤で、体力的にも精神的にもダメージを受け体調を崩してしまい、うつ病になったり最悪な場合、自殺してしまうケースも考えられます。

まじめで責任感が強い人ほど、知らず知らずのうちにダメージを受けてしまい疲れ果ててしまい体調を崩してから退職する人が多くいらっしゃいます。

そうなると次の仕事への復帰に時間がかかったり、日常生活にも支障をきたす場合もあります。

会社のために仕事を一生懸命にした結果が体調を崩してしまっても、残念ながら会社は一生あなたの面倒をみてはくれません。

そうなる前に、このような環境の人は仕事を辞めることをおすすめします。

こんな人は、新卒でも仕事を辞めても良い

この記事の前半に紹介したように、新卒が仕事を辞めたい理由は様々ありますが、理由はどうであれ次の転職の際には有利には働きません。

しかしその中でも、仕事を辞めても良い人がいます。それは、次の仕事が決まっている人です。

新卒で仕事を辞めるリスクは、次の仕事が正社員で案外見つかりにくいというものでした。
言い換えると、次の仕事が決まってしまえば問題ないということです。
当たり前ですね。

でも私が普段相談を受ける人の中には、『退職してゆっくり考えたいと思っていました』と言って、退職後に相談に来る人も多いのです。
そうなると、案外次の仕事が決まらず、困ってしまうことも多いのです。

つまり仕事を辞めるには、先に次の仕事を見つける必要があるということです。

こんな人は、まだ辞めない方が良い

仕事を辞めたいと思っている人の中には、毎日の出勤時がとても憂鬱に感じている人もいるのではないでしょうか?

ここで改めてあなた自身に確認してみてください。

あなたはなぜ会社を辞めたいのですか?

・仕事の内容が合わないから?
・思った仕事と違うから?
・周りの人と合わないから?
・給与が低いから?
・社会に貢献できていないと感じるから?

おそらくいくつも要因はあるのではないでしょうか。
先ほど説明した通り、意外に新卒で仕事を辞めてしまうと、次の仕事が見つかりにくいという現実があります。

つまり辞めたい理由はいろいろあるにしても、体調を崩しそうな人以外は、次の仕事が決まっていないならば、まだ辞めない方が良いということです。

転職活動を行うおすすめのタイミング

転職活動を行うおすすめのタイミングは、あなたが転職を決意した時です。
って、そりゃそうですよね。

ただ、それではなんの役にも立たないので、転職エージェントとして14年間見てきた経験から3つのおすすめのタイミングを紹介します。それは、次の通りです。

・『 9月~10月 』
・『 11月~12月 』
・『 2月~3月 』

1つ目の『 9月~10月 』は、上半期の区切りで退職した人の人員補充や下半期からの新しい取り組みなどの増員で人材募集をする企業が増えるためです。

2つ目の『 11月~12月 』は、12月末退職者の人員補充や新年からの新しい取り組みなどの増員で人材募集をする企業が増えるためです。

3つ目の『 2月~3月 』は、3月末退職者の人員補充や新年度からの新しい取り組みなどの増員で人材募集をする企業が増えるためです。

つまり転職のタイミングはあなたのタイミングでいつでも良いですが、特に上記の期間は求人量が増え、また新しい業務などの情報も出てくる確率が上がると知っておくと良いでしょう。

新卒で仕事を辞めたい代表的理由別、転職コンサルタントからのアドバイス

新卒で入社したけど仕事を辞めたいと思っている理由は人それぞれ。
これまで14年間で1450名以上の転職支援をしている私から、最後に仕事を辞めたい理由別にアドバイスします。

ぜひ参考にしていただき、みなさん一人一人のケースが違うと思いますので詳しくは私のような転職のプロにぜひ一度相談することをおすすめします。

プロに相談すると、あなたの転職活動を一緒に進めてくれます。
転職のプロに相談してみたい方は、【保存版】サイトごと特徴解説付き  おすすめ『転職サイト』と『転職エージェント』を参考にしてみてください。

『労働時間・休日の条件がよくない』へのアドバイス

大前提として、労働時間は労働基準法で上限が定められています。あなたの会社の就業規則や36協定にそれが明記されているはずです。まずはそれを確認してみましょう。

もし就業規則や36協定が整備されていなかったり、すぐに確認することができない会社であれば改善の見込みは少ないでしょう。

また規定の範囲内ということであって、あなたが条件が良くないと感じるのであれば会社を変えた方が解決は早いでしょう。

しかし先ほど紹介した通り、あなたの会社だけではなく、あなたの業界全体でそう思っている人が多いのであれば業界自体を見直す必要があるでしょう。

自分がやりたい仕事とは異なる仕事だった人へアドバイス

新卒で就職活動を頑張って入社した会社なのに、あなたがやりたい仕事ではなかったのなら残念ですね。

しかしその状況は本当でしょうか?

入社して日が浅いあなたに、あなたがしたい仕事が割り当てられていないだけではないでしょうか?
もしくは配属部署が違ったり、仕事の本質がとらえることができていないだけではないでしょうか?

いまあなたが感じているやりたい仕事は、時間が経てば解決しませんか?
一度、先輩や上司にそう思っていることを、話してみてはいかがでしょうか。
案外先輩も昔、同じようなことを思っていたかもしれません。もしかするとあなたの考えやそれまでの仕事の評価とタイミングが合えば、あなたがやりたい仕事に移れることもあるかも知れません。

肉体的・精神的に健康を損ねた人へアドバイス

まじめで責任感が強く、期待に応えたいと思って知らず知らずのうちに疲労やストレスが蓄積しているのだと思います。

会社のために健康を害するまで働いても、残念ながら会社はあなたを一生面倒を見てくれるわけではありません。それでどころか、日常生活に支障をきたすとあなたの生活の質が落ちてしまいます。

会社の状況次第で一時的に頑張らなければならないことは当然ありますが、慢性的になってしまっているのであれば良い労働環境とは言えません。

改善しないような状況であれば、健康を害する前に転職を考えるべきでしょう。

人間関係が良くないと感じている人へアドバイス

人間関係の問題は人が複数いるところであれば、大なり小なり必ずあるものです。それはあなたの会社でも他の会社でも。

人間関係の問題で重要なことは、その問題が仕事にも支障をきたすかどうかです。
私たちは会社に仕事をしに行っています。例え苦手な人がいても、仕事と割り切ることが大人な対応です。苦手な人は、仕事以外では別にコミュニケーションをとる必要がありません。

もし相手が仕事に支障をきたすような事がある場合は、上司に相談してみてください。どんな理由であれ、仕事に支障をきたすのは会社の損失にもつながります。上司も話を聞いてくれるでしょう。

またここでポイントは、そのことを同僚に相談しないことです。あなたにその気がなくても、その相談は周囲には影口ととらえる人が出てきて、反対にあなたの立場が良くない方向に行きかねません。

まとめ

新卒で入社したけど仕事を辞めたい人は、辞めた後のリスクを認識する事が重要です。ただ、体調を崩してまで仕事を続ける必要はありません。そのような人は、そうなる前に転職する道を選択しましょう。

それ以外の理由で仕事を辞めたいと考えている人は、次の仕事を決めてから退職しましょう。

新卒で入社し社会人経験が浅い人が転職するには、しっかりした準備が必要です。一人で転職活動を行っても悪くありませんが、転職エージェントに相談するとあなたの可能性が広がるので一度相談してみることも検討してみてはいかがでしょうか。

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